FIRE早期退職が世間で一般的な取り組みでないため、世間からズレてしまうことが多くないでしょうか。
『世間とズレちゃうのはしょうがない』を読んで世間とのズレとは何なのか、むしろどうズラすべきなのかと考えたことをまとめました。
世間の価値観が時代と共にズレる
昔からの価値観・美徳で今も残っている感じがするものに以下があります。
- わがままを言わない
- 苦労したら報われる
- 我慢した分幸せになれる
サラリーマンを1社に定年まで勤めあげるという考えの基盤もこの上に成り立っていると思われます。
本の中では以下のような事例があがっていました。
我慢して勉強して堅い就職先だった証券会社に入ったのにリストラされて、自由度の高いタレントをしている方がいい暮らしをしている
タレント目指して失敗する可能性の方が高いと思われますが、それでも我慢しても失敗するなら自由を求めて失敗した方が心が健やかでいられそうです。
また「自分は我慢したから、お前も我慢しろ」という考え方が良くないということも書いてありました。
例えばスパルタで9割リタイアしても、生き残った1割の人が指導者になるため、スパルタを引き継いでしまいます。
自分が生き残れたから良い方法だったと思ってしまうのは、相関関係と因果関係を取り違えているので気を付けたいところです。
世間からズレて2軸目を得る
普通の人は疑問があっても、そういうもんだと丸めて飲みこみやり過ごすという話が載っていました。
サラリーマンをしていて何の意味があるのだろうかこの仕事と思っていても、仕事とはそういうものだと飲みこんで継続してしまうことが多いように感じます。
都会に住んでいてもたまに田舎暮らしを挟むことを例にとり、2軸あるのが大事と書かれていました。
仕事に当てはめると、サラリーマンの1軸で収入を得るのではなく、副業で2軸目を手に入れるということになると思います。
『一旦世間の枠から外れてみる。戻りたければ戻れば良い。戻る場合もその方がパフォーマンスが上がる。』というようなことも書かれていました。
管理人の学生時代を振り返り、大学の研究・部活動・バイトをどれかに飽きたら他に力を入れると軸をずらして取り組んでいたのは効果的だった記憶があります。
1軸に絞るとそれがダメになったとき全滅ですし、他軸の経験が相互に役に立っていたようにも思います。
そう考えると副業の1事業がうまくいったからといって、サラリーマンを退職して副業1軸に絞るのは良くなく、副業で他の1事業を足すとか投資をするとか常に2軸以上持っている状態でいることが重要と考えられます。
『多様性が増すのが大事。人類が発生して、シーラカンスも生き残っている。』ということも言われていました。
副業から個人事業という新しい種が主流になっても、サラリーマンという生き方はシーラカンスのように残るべきなのかもしれません。
【おまけ】お笑い芸人は実は世間からズレていない?
お笑い芸人は、「空気を読んでいるやつはダメ」という空気の中にいる。
こちら面白い話だと思いました。
世間から完全にずれている人間は誰も理解できずにメディアにも起用されないので、世間のズレをちょうど良い塩梅にするため滅茶苦茶空気を読んでいるという。
『今のお笑いは売れるためのアプローチが規格化されていて、受験勉強に似てきている。好きでもないことを一生懸命やれるのならば、お笑い芸人以外の道でも生きていけるくらい自由度の少ない職業になっている。』というようなことも書かれていました。
お笑いの番組は好きで見ているのですが、お笑い芸人は売れる可能性が低いうえに自由度も少なくなってきていて地獄の職業だなと思いました。
まとめ:FIRE目指して、世間とズレちゃうのはしょうがない
FIREが世間では一般的でない取り組みである以上、世間からズレてしまうのはしょうがないと諦めが肝要です。
世間の価値観が時代と共にズレるものなので、今の世間の価値観にとらわれるのは得策ではありません。
またサラリーマンがダメだから個人事業だと1軸をずらすのではなく、収入源を2軸以上もてるようにすることが、世間の変化への対処として効果的と考えられます。


