FIRE目指して本気で投資を始めて8か月ほど経っています。
自身の投資計画を固めるために半年くらいかかりましたが、それも終わり後は毎月の積立設定に従い自動で投資資金が増えていきます。
「敗者のゲーム」を読んで、投資資産を売却したり他の資産に移動したりしないことが最適であるという考えに自信が持てました。

投資に関してまとめることがなくなってきて、本ブログは読書感想データベース化しつつあります。
- 暴落時に狼狽売りをしない
- 新しい金融商品に乗り移らない
これらの原則を守って、徐々にではあっても着実に資産の増加をさせていきます。
1年半ほど後にFIRE予定のため、その後は資産を減らさない暮らし編がスタートすることになります。
本記事では「敗者のゲーム」で学んだことをまとめました。
投資を始める前にすべきこと
この本の著者と「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者が、投資初心者向けに「投資の大原則」という本を書いています。
それを読んで書いた記事が以下の2つありますので、今回の記事ではそこでは触れなかった内容を見ていきます。
まず人間の心理について学ぶ
投資の勉強というと、金融商品の知識だったり、数字や財務諸表の読み方だったりといったことが浮かびます。
しかし最初に重要となるのは人間の心理、自分の心の動きに対しての理解です。
手数料の安いインデックスファンド投資は数十年の実績から再現性の高い方法であるにも関わらず、失敗して辞めてしまう人が出てしまいます。
それは今のように株価が上昇しているしている局面で購入し、暴落局面に入ると耐え切れなくなって狼狽売りをして、損を確定させて市場から退場してしまうためです。
投資計画を立て、10年後に見直すまで継続
インデックスファンドで資産が増える再現性が高いのは、10年以上の長期間でみると経済は発展しつづけており、この先も発展する可能性が高いためです。
経済の発展が信じられないならば、株式投資はすべきではないということになります。
短期間で見ると資産が減ることが多々あるため、10年間手を付けないでおける金額と金融商品に投資する必要があります。
こっちの金融商品の方が良いかもと資産を移動していると、売買手数料を取られる分だけ資産が減っていきますので、避けましょう。
10年後には置かれている環境が変わっていることもあるので、人生設計の変化に合わせて投資計画も変更しましょう。
大事なのは損をださないこと
投資での成功者にコツを聞いたところ「損を出さないこと」と答えたそうです。
株式は価格が下がるときもありますが、売って確定しない限り損ではありません。
長期間では値上がりすると信じているインデックスファンドを持っている場合、ホールドしていればプラスになります。
幻想を捨てる
運用の現実をしっかり学んだ投資家だけが、「市場に継続的に勝てる」運用期間を探し出せる
というのは幻想です。
インデックスファンドは市場平均のリターンをもたらすため、それに勝つということは他の市場参加者がミスした分のお金をいただくということになります。
ウォーレン・バフェット氏のように勝ち続けることはプロの中で容易なことでは無いですし、ましてや投資素人が勝てるファンドマネージャーを選び抜くことができるとは考えない方が良いです。
敗者のゲーム
市場に勝つために無駄な努力を続けること、これが敗者のゲームです。
運用機関によってなされる売買は、ポートフォリオをそのまま維持した場合と比べて利回りを0.78%引き下げていたというデータが本書で紹介されていました。
人件費や売買手数料が単純に無駄になっているようです。
勝者のゲーム
長期的な資産配分と運用方針に注目することが、勝者のゲームです。
長期的に株式を買い足していくので、株価が落ちているときはお得に買えると喜ぶべき場面です。
決して狼狽売りをしないよう、そして狼狽売りをしてしまうような投資計画を立ててしまわないように気を付けましょう。
4%ルールに関して
FIREの4%ルールは、投資資産の4%以内の年間生活費で一生過ごすとなっていますが注意が必要です。
それは投資元本を減らさないことです。
例えば投資元本が1,000万円あったとして、1年後に1,100万円になる年もあれば1,020万円になる年もあるでしょう。
単純に4%ルールだと40万円使っていいことになりますが、1,020万円にしかならなかった年では投資元本を1,000万円から980万円に減らしてしまいます。
投資元本が減ると翌年以降のリターンの金額が減るのでマズイです。
管理人は、そういった場合にインデックスファンドを売らなくて生活できるように現金を年間生活費の5年分確保しています。
何年分必要かは各人の考え方次第になってきます。
↓FIREの必要資金計算の記事です
金融商品に関して
新しい金融商品には手を出さない
新しい物が次から次に出てくる現代、新しいことが正義と思ってしまいがちです。
しかし金融商品に関しては、投資家に保有されるためではなく、売りつけて金融機関が手数料を儲けるために新商品は設計されています。
新しい金融商品を買うことは、インデックスファンドの手数料との差額をドブに捨てることになるため気を付けましょう。
投資判断を税務上の理由でしない
税務上お得になりますという商品は、商品自体に利点がないと言っているとの同じです。
不動産の方が顕著ですが、このような詐欺まがいの商品には手を出さないように気を付けましょう。
債権を取り入れるべきか
投資で一般的に言われていることとしては、年齢があがったら株式の比率を下げて債権の比率をあげろとなっています。
「投資の大原則」では、株式と違う値動きをする金融商品は心を安定化させるために持った方が良いとなっていました。
本書では債権は不要と書かれていました。
長期投資の真の問題はインフレ
長期投資で問題視すべきは、一過性の相場の上げ下げではなく、永続的なインフレ率です。
日本はデフレスパイラルから抜け出せないのでピンときにくいですが、アメリカは1960年からの35年間で平均インフレ率は4.8%になっています。
インフレ率より利率の低い金融商品は時間と共に価値を減衰させていきます。
著者は、債権は価値を下げていくので株式のみにした方が良いと書かれていました。
また債権に資金を移動させるときは、株式の売却に対して税金がかかるためその分無駄であるとも。

現金でもつより債権で持った方がインフレには強いのですが、債権組み込むかどうかは悩み中です。
現状組み入れおらず、10年後に計画を更新することになるかもしれません。
まとめ:投資放置、することは無くなった
投資で負けないためには、まず人間心理から学ぶことが大事でした。
そして損を出さないように
- 狼狽売りをしない
- 新しい金融商品には手を出さない
- 投資資産の変更(売却)をしない
ということを守り、資産を市場平均に沿って増やしていきましょう。
投資方針を固めて毎月の積立設定をしたら、あとはすることがほとんどありません。
むしろ変に手を加えてリターンを減らさないように気を付けましょう。
FIRE後は4%ルールの考え方を基本的には採用しつつ、投資元本が減らないように生活をしていきます。




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