我慢は辞めてチームワークのある企業に転職【チームのことだけ、考えた。】

ビジネス

FIREを目指しており、あと1年半ほど今の会社で勤めていれば必要資金が貯まります。

金銭面だけ考えると、勤め先のNTTグループ企業は短期で年収が下がる事は無いので、このまま我慢して過ごせばよいと思っていました。

しかし「嫌われる勇気」を読んで、人生で幸福を感じるには信頼できるチームに所属して貢献感を得ることが必要と分かりました。

今の勤め先を早期退職した後には、会社ではなかったとしても信頼できるチーム探しが始まります。

 

それならば、1年半またずに今の会社を辞めて転職した方が良いのではないかと考えが変わりました。

「チームのことだけ、考えた。」を読んで、著者の会社の考え方や制度は素晴らしく感じて、こんなチームで働いてみたいと思いました。

隣の芝生が青く見えているだけなのかもしれませんが、1社しかサラリーマンを経験してない中で判断していたのは早計でした。

FIREの目的は嫌な仕事を辞めることなので、転職で良い環境に移れたのならば早期リタイアでそのチームから外れるのはむしろ勿体ないとなります。

 

本記事では「チームのことだけ、考えた。」を読んで共感したこと等をまとめました。

 

【本書から得たFIREへの教訓】

  • 信頼できるチームを探す、まずは転職から
  • 制度の目的を共有されているのが良い組織

 

↓同じ著者の「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。」も価値観を変えてくれた良い本でした。

 

チームワーク

働く理由と、チーム、チームワークについて見ていきます。

 

働く理由

人は何のために働くのでしょうか?

それは「理想」のためであると本書では定義されています。

理想は

  • 目的
  • 目標
  • ビジョン

を含んでいます。

 

お金のために働くということは「欲」に含まれます。

欲は悪いものとして捉えられることが多いですが、夢などの他の項目と完全に切り分けることは難しいですし、欲だけのために働いているという方も少ないと思われます。

 

管理人
管理人

お金のために働くと割り切ったつもりで今の会社に就職しましたが、嫌になってしまっている現状から鑑みると、お金のためだけに我慢し続けるのは無理があったようです。

 

 

チームとは

仕事をするには誰かしら他の人との関わりが出てきますが、人が2以上集まれば「チーム」なのでしょうか。

本書では4つの要素があると書かれています。

  • チームの構成員
  • 共通のビジョン
  • 役割分担
  • 仕事の連携

 

著者は子供の頃、「仲良くしなさい」と言われたことはあるけれど「共通のビジョンを持って役割を分担しなさい」と言われたことはないと振り返っています。

確かに管理人も、学校では「ルールに従い和を乱すな」とは植え付けられましたが、「協力して共通の目的を成せ」と習った記憶はありません。

 

我々は「チーム」とは何かを知らないままサラリーマンになり、未だに分かっていないのかもしれません。

ジョブ型雇用は「役割分担」が明確になるのは良いですが、「共通のビジョン」がないと「仕事の連携」がなくなるどころかメンバ―内で成果の奪い合いになってチーム・会社としては崩壊していきますよね。

 

個人としても会社としても、チームをチームたらしめることが、重要と思いました。

 

チームワークが良い状態

チームが成果物を多く生み出していればチームワークが良いと言えるかというと、本書ではそれだけではないとあります。

チームワークが良い状態とは以下です。

  • 成果物が多い
  • 効率的に成果を上げる
  • メンバーが満足している
  • 学びがある

 

多くの会社では「成果物が多い」ことのみを求められ、無理を続けた結果モチベーションは下がり、持続性がなくチームは閉塞感のあるダメなものになっていると感じます。

 

書籍「嫌われる勇気」では幸福になるためには以下3つが必要とあります。

  • 自己受容
  • 他者への信頼
  • 貢献感

 

「他者への信頼」と「貢献感」は他者との関わりがなければ得られず、良いチームワークが鍵になるはずです。

管理人の勤め先では得られないので、FIRE目標期限を前に退職して良いチーム探しをしようと考えが変わりました。

 

↓「嫌われる勇気」を読んで書いた記事です。

 

チームワークの良さを発揮できる企業に憧れます。

 

会社の制度改善

次は会社の制度に関して見ていきます。

 

制度は目的のための手段

信号機の話が書かれていて、とても共感しました。

  • 青は進めだけど、車がつっこんできていたら進んじゃダメだ
  • 赤は止まれだけど、田舎の見通しの良い道で誰もいないのに待つ意味はあるのだろうか
  • 制度というのは目的を達成するために合って、制度を守ること自体が目的ではない

 

管理人、昔は制度だから赤信号は確実に待つという生き方をしていました。

しかし仕事でインドに送り込まれて生活しているなかで価値観が大きく変わりました。

 

インドには信号はおろか横断歩道もない4車線の車道があって、車のスピードが一瞬落ちた隙をついて渡らないと移動ができないという生活を余儀なくされました。

最初はめちゃくちゃ怖かったのですが、慣れとは恐ろしいものでスイスイと渡れるようになりました。

そして信号なくても事故らずに向こう側へ渡れれば良いんだろうという価値観に上書きされました。

 

↓インド暮らしの記事です。

 

「赤信号はルールだからどんなときも待つ」というのは思考停止だと思っています。

共感してくれる方がどれくらいるのか分からず普段言えてなかったのですが、著者が似た考えを書かれていて勇気がでました。

 

新しい制度

現状を改善するために新しい制度を作っても、メンバーから反対がでることは多々あります。

それは第一に制度を作った目的が共有できていないか、目的に納得してもらえていないかです。

ちなみに目的に納得できないのであれば、同じチームでやっていくことを辞めた方が双方のためになります。

 

目的には納得できるが、制度のやり方には賛成できないという場合もあります。

制度を作る過程をオープンにするのが効果的だとありました。

プロセスエコノミーに該当するのかもしれません。

 

管理人は社内で新しい制度を受ける側の事が多いのですが、また面倒なことが増えたよと思うことが大半です。

実際、事務処理は年々面倒くささがパワーアップしています。

目的は分かるがやり方が非効率的過ぎると感じることが多いのですが、制度を作る過程で制約事項などがオープンになっていれば、受け取り方は変わるかもしれません。

管理人
管理人

勤め先を情報オープンな会社に変えられる気がしないので、オープンな企業に転職しようと思います。

 

制度改善の例

著者の会社ではかなり早い時期から、副業(複業)の原則許可という制度を導入しています。

会社や顧客に不利益を被る可能性がある場合には事前に上司の承認が必要なものの、それ以外は自由に副業(複業)をしてOKというものです。

とても革新的な企業で憧れます。

 

多くの会社では「健全な労働力の確保」のため副業(複業)は禁止となっています。

しかしそれが目的なら趣味でスポーツをすることやボランティアだって禁止にされてしまいそうですが、さすがにそれはおかしいと分かります。

副業(複業)を禁止するのではなく、成果を出すという仕事の目的がおろそかになった場合に(理由はなんであれ)減給するというのが目的にそった制度になります。

 

現代の社会は、こうなったら嫌だというのを先んじて制度で縛るようなことが多いです。

制度が多く複雑になるほど、制度で禁止されていなければ何をやってもいいと考える人たちが出てきます。

極端な話、制度がなければ強盗でお金を稼いでも良いと考えるようなことですが、人間社会としてそれで良いはずがありません。

 

制度で縛るのではなく、共通のビジョンで統制をはかれる企業に憧れます。

 

まとめ:我慢は辞めてチームワークのある企業に転職

何のために働いているのか、そしてチームとは、チームワークとは何か見てきました。

ただ成果を出せればよいのではなく、効率的でメンバ―は満足でき、そして学びがあるという状態が良いチームワークでした。

多くの会社の制度は複雑で一方的な物が多い中、著者の会社は納得感があり、そして働きたくなるような企業と感じました。

このようなチームに参画するために、転職活動を開始しようと思います。

 

【本書から得たFIREへの教訓】

  • 信頼できるチームを探す、まずは転職から
  • 制度の目的を共有されているのが良い組織

 

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