従業員持株会のメリット・デメリットを加味し、入会して退職するまで買い増しを続ける予定でいました。
ただ最近の株価高騰を受け、FIRE目標期限まであと2年となった中リスクが大きくなり過ぎてきたので退会に方向転換しました。
面倒くささを加味すると割に合わなかったと実感したことをまとめました。
売却が完了した後の記事は以下です。
従業員持株会とは
サラリーマンとして勤める会社によっては、自社の株を従業員が毎月一定額共同で買い増していく従業員持株会というものがあります。
下記のメリットがあるのですが、一般的にはデメリットの方が大きいため非推奨という意見が多いようです。
従業員持株会のメリット
- 自分で株式を購入するより少額で積み立てられる
- 天引きされるので無駄遣いを強制的に避けやすい
- 奨励金が付与される場合がある
3点目の奨励金のメリットが大きく、会社によっては8%付くところもあるようです。
株式投資と比較しても大きな利率ですし、何より確実に8%もらえるのは他に類をみないお得感があります。
では従業員持株会のデメリットは何があるのでしょうか。
- 株価が奨励金の額よりも下がれば損することもある
- 収入が給与だけの場合は、会社が傾くと給与も株価も下がってダブルパンチ
- 現金化しにくい(制度的にも気持ち的にも)
1点目は、例えば1万円自社株を買って800円奨励金をもらったとします。
株価が9,000円に下がると9,000+800=9,800円で購入した1万円よりも価値が落ちてしまうことが起こり得るということです。
2点目は、リスクが集中し過ぎているということが問題です。
資産は分散させるのが原則となります。
給与をもらって現金のみで持っている事と比べると、現金の一部を株式に変えていることはリスク分散になっているかもしれません。
しかし値動きが同じものに分散しても効果は薄くリスク集中度は高いままのため、他の業界企業の株式を買うなどした方が無難となります。
3点目については実体験を踏まえて後述します。
管理人は従業員持株会に何故はいっていたのか
先のメリット・デメリットの件は把握しており、入社してから数年間は従業員持株会に入っていませんでした。
リスクの低い順に実施していきました。
- 財形(弊社は福利厚生で奨励金がもらえる)
- 積み立てNISA
- 企業型確定拠出年金(Maxまで積み増し)
全てMaxまで投資額を増やして思いました。
福利厚生ポイントが余っているが使い道がない!
※途中で制度が変わって使い道がなくなったことも影響しています
自社株買いはリスクが集中し過ぎると言われていましたが、他の資産にも投資していたので許容の範囲内と考えました。
確実に増える分けではないですが、奨励金の分お金がもらえるのは保障されているためインデックス投資信託と比べて部が良いだろうと、従業員持株会に入り積み立てを始めました。
結局、従業員持株会を退会したのは何故か
元々は退職するまで買い増しを継続する予定でいました。
株価の上下はあるけれど、一定の範囲内での値動きのため退職後にタイミングを測って売却すれば損はしないだろうと考えていたためです。
しかし最近日経平均やTOPIXがバブル後の最高値を更新するなど前提が大分変ってきました。
FIREの目標期限まであと2年となった中、高値となった自社株をこれ以上買うのはリスクが大きいと判断し、従業員持株会を退会する決断をしました。
退会から売却までの手続きが面倒
従業員持株会は自身で直接株式を買っている分けではないため手続きが煩雑になります。
- 会社指定の証券会社に口座を開設(管理人は従業員持株会に入ったときに口座も作っていました)
- インサイダー情報を得ていないことを証明する
- 持株会に退会の申請
- 処理されるのを待つ、1ヶ月以上かかることも ⇐今ここ
- 証券口座に株式が入る
- インサイダー情報を得ていないことを証明する
- 株式の売却指示
- 現金化完了!
元々は退職してからユルユルと手続きをする予定でしたが、滅茶苦茶面倒くさい!
買い増しを止めてから現金化完了するまで1ヶ月以上かかるのは、精神衛生上良くないです。
先の株価は読めないので不確定ですが、売却してトータルで利益はでそうです。
それでも従業員持株会に入会前の自分に相談されたら、面倒くささを加味すると割に合わないぞと答えるいうのが、現時点の考えです。
数か月後に現金化が完了して収支が出たのちに、改めてどうだったか振り返ってみる予定です。
売却が完了したため記事を追加しました。
まとめ:FIRE前に従業員持株会を退会
従業員持株会のメリット・デメリットは個々人の資産分散状況によってその影響度が変わってくると思います。
一時は管理人にはメリットの方が強いだろうと考え従業員持株会に入り、退職するまで買い増しを続ける予定でいました。
ただ最近の株価高騰を受け、リスクが大きくなり過ぎてきたので退会に方向転換しました。
これは前提の検討が甘かったかなという反省があります。
メリット・デメリットを認知したうえで従業員持株会に入ってみましたが、面倒くささを加味すると割に合わなそうだというのが実感した現時点での結論になります。
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