不確実性の高い時代にFIRE早期退職~PDCAよりOODA?

投資

PDCAサイクルをご存知の方は多いかもしれませんが、OODAループという思考法をご存知でしょうか?

不確実性の高い時代に適した、今起こっていることに素早く対処していくための思考方です。

FIRE早期退職に向けての取り入れ方をご紹介します。

PDCAサイクルとOODAループ

PDCAサイクルをご存知の方は多いのではないでしょうか。

  • Plan:計画
  • Do:実行
  • Check:評価
  • Action:改善

を繰り返して取り組みを改善していく思考方です。
まず最初に計画を立てて、実行する。
その結果を評価して、改善を施す。

社会人は仕事を行うえでの基本として習うことが多いのではないでしょうか。

それに対してOODA(ウーダ)ループという思考法があります。

  • Observe:観察
  • Orient:情勢判断
  • Decide:意思決定
  • Act:行動

PDCAサイクルは計画を立てることから始めますが、OODAループは現実に起こっていることを観察することから始めます。
観察したものが何を意味するか情勢判断し、すばやく意思決定を行い、行動に移します。

今起こっていることに素早く対処していくための思考方がOODAループで、不確実性の高い時代においてはPDCAサイクルより適しているとビジネスの世界では言われ始めています。

FIRE(経済的に自立し、早期退職)をするにあたって、これらの思考方の利用を考えていきます。

PDCAサイクルが不確実性の高い時代に弱い理由

PDCAサイクルのPlan:計画とは未来を予想することです。
未来はきっとこうなるはずだから、私(たち)はこういう状態になろうと定めます。

私たちは占い師でもましてや神ではありませんし、予想と実際にやってきた未来には差分が生じます。
この差をCheck:評価で見て計画の何が間違っていたのかを考え、Act:改善に活かします。

しかし現代は技術の進化速度が異常に早く、この先の社会がどうなっていくかの不確実性がどんどん高くなっています。
例えば5年後の未来を予想しても、それは5年後には全くの検討外れになってしまう等です。

あまりにも的外れな計画を立てるのは時間の無駄ですし、さらに間違った計画に従って行動を続けてしまうのはマイナスの影響を生みだします。

世の中があまりに変わってしまうのであれば、過去の計画に囚われず、今起こっていることを観察して臨機応変に対処していこうというのがOODAループになります。

 

FIREに向けてOODAループを取り入れる

管理人の2023年4月のFIREに向けた計画はPDCAサイクルの考え方で作っています。
現状の収入と投資信託の増加が同じ割合で増加し続けることを仮定して、将来への線を引いています。
これは計画通りに進まないことを後で見やすくするために敢えて線を引いています。

株価の沸騰・暴落を予見することはできませんし、保有資産に投資信託の締める割合が増すと総資産がむしろマイナスになることも起こり得るでしょう。

計画との大きな差分は出て当然として経過を見ていきます。
また、やってはいけないのは、立てた現実に無理に合わせていこうとすることです。
株価が下がって総資産が計画金額に足りないから、リスク度の高い資産に移し替えて取り戻そうなどとしだしたら最悪です。

当ブログでの分かりやすい目標として「2023年4月のFIRE」を設定していますが、確実に達成しなくてはいけないとは全然考えていません。

管理人一人だけが関与するものなため、状況に合わせて柔軟に変えていけば良いものです。
株価が暴落して数年戻らないなどの事態になったら、FIREの期限を延ばすだけです。

FIRE後に株価暴落が起きたタイミングではもっとよく考える必要が出てきます。
過去の暴落のように数年待てば復活する類のものだったら余剰資金で過ごせばいいですし、もしそうではなく投資信託の価値が揺らぐほどのものだったら追加の資金を得るために働く必要があります。
これをOrient:情勢判断することを怠らないようにしたいと考えています。

そして予測のできない不確実性の高い未来に対して詳細なPlan:計画を立てるのではなく、起きた事象に迅速に対処しようという覚悟を持って、OODAループ思考で臨みたいと思っています。

まとめ:不確実性の高い時代にFIREするには

FIREの4%ルールは大変分かりやすい指標ですが、妄信するのは危険かもしれません。

計画を立てても、FIREできる資産が貯まるまで計画通りには進まない可能性が高いですし、FIRE後に世界がどうなるかも不確実性が高いです。
(ただ何もしないよりも、PDCAサイクルを回す方が何倍もマシだとは思います。)

不確実性の高い時代には前に立てた計画に囚われるのではなく、柔軟にそして迅速に対処することを求められます。
FIREという自立に向けて、OODAループの思考方を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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