FIRE後には趣味で起業?【古くて新しい仕事】

副業

働いてたらFIREじゃないと思うかもしれませんが、RE(リタイア)は嫌な仕事を辞めることだと捉えています。

お金を稼ぐためにする仕事は腑に落ちないこともしなくてはならず、管理人にとっては嫌なことにあたります。

ただFIRE後に趣味だけしていても満たされないのかもしれないと「古くて新しい仕事」を読んで思いました。

著者はFIREしておらず、起業してその収益で暮らしている方です。
FIRE後に起業すると良いかもしれないと思ったのは管理人の感想になります。

 

著者は、就職先が決まらず仕事の無い時期に読書をして過ごしていました。

趣味としてではなく、1日の目標を設定してそれを達成するために読書をすることで精神のバランスが保てていたと言います。

 

FIRE後に趣味では得られない達成感のために、収益がマイナスにならなければ良いという気持ちで起業してみるのはありなんじゃないかと思い始めましたので、記事にしました。

 

【本書から得たFIREへの教訓】

  • 市場原理では導き出されない少数派のための仕事は楽しいかもしれない
  • リスクはほぼないので、達成感を得るために起業してみるのはアリ

なぜ仕事をするのか

就職先が決まらず仕事のなかった時期の著者の取り組みと思想が興味深かったです。

読書とDVD観賞を、1日どれだけやるか目標をおいて実施していたそうです。

趣味のように聞こえますが、そうではなかったと言います。

 

選ぶタイトルは好きな物という基準ではなく、テーマの重い物にしていました。

今日も1日やったぞという達成感が大事だったようです。

 

仕事をする理由にはいろいろあります。

  • 社会のため
  • 自己実現のため
  • お金のため
  • 世間に認められるため
  • 誰かを打ち負かすため

 

しかし著者の結論は

仕事をするのは働きたいから

 

管理人はこれまで

  • 仕事=お金をもらう活動
  • 趣味=お金をもらわない活動

と考えてきたのですが

  • 趣味ではないがお金をもらわない活動(著者はこれも仕事と呼んでいます)

に生き甲斐が潜んでいそうだと感じました。

 

FIRE後に、目標なく趣味をやりたいようにやっているだけでは、達成感や充実感が得られずにすぐ飽きてしまうのかもしれません。

お金にならなかったとしても仕事をするというのは、人生を幸福にするための要素かもしれないと感じました。

 

↓「嫌われる勇気」では幸福には、安心して所属できることと貢献感が必要であると書かれていました。

 

起業は知識ではなく覚悟

仕事をするうえで知識は必須です。

しかし起業するにあたっては、必要だったのは知識ではなくやるという覚悟だったと著者は振り返っています。

起業は書類をだせばすぐにできますし、必要な知識は始めてから学んでいけばよいと。

 

著者は起業で一発当てた稀有な人ではなく、ギリギリ食べていけるくらいの稼ぎを自身の小さな会社で得ている人なので、この言葉の信憑性をむしろ高く感じます。

 

現代の世の中

  • 1分でも新しい情報に価値がある
  • 短期間で結果の出ない商売、商品は捨てられる

このように世の中は動いています。

 

大企業は大量に売り上げないといけないため、この流れから外れることは難しいです。

著者は小さな出版社を経営しているのですが、最近の出版業界における本の傾向は下記だそうです。

  • 装丁が無駄に派手
  • 煽り文句が誇大広告
  • 売れない本は短期間で裁断

 

現代の超資本主義は、商品の利用価値よりもイメージが重視されてお金が動いています。

  • ブランドを見せびらかせる
  • 有名人も使ってる
  • みんな持ってる
  • 今しか手に入らない

このような、本来重要なはずの利用価値とは別のところで商品の値段や売れ行きは決まって行きます。

資本主義というゲームで勝とうとしている人たちは、このあたりを狙って攻めています。

ゲーム攻略法としては効率的だと思いますが、それを自身がやりたいかというとまた別の話ですね。

 

↓資本主義の闇については「NHK 100分 de 名著 カール・マルクス『資本論』」に書かれていました。

 

大企業は資本主義の闇に便乗せざるを得ない面がありますが、細々とでも食べていければよいという小企業であれば、市場原理では導き出されない少数派の立場に立てるかもしれません。

そのような内容にできるのであれば、FIRE後も仕事したいという人が居て不思議はないなと思いました。

 

著者はFIRE後ではないため、もっと丁寧な仕事をしたいと思いながら、売り上げの事ばかり考えてしまうことがあると書かれていました。

お金を稼がないといけない仕事は理想だけでは成り立たず、FIRE後に好んでやることではないですね。

 

SNSが起業を簡単にしている

多くの人が言われていることですが、SNSのおかげで起業が簡単になっていると著者も言われています。

昔であれば、商品を売るために広告費を払って宣伝しなければ知ってもらうことができませんでしたが、今ならSNSを使って自ら情報を発信していくことができます。

大量の商品を売らなければいけない場合は話が別ですが、小企業でニッチな商品が少し売れればいいのであれば、SNS上で繋がれればそれで成立すると。

 

昔であれば起業は設備投資やら広告費やらで失敗すると借金が残る可能性が高かったですが、現代は失敗しても使った時間が無駄になったくらいで済む(経験は残っているのでプラスかも)ので、試してみやすい環境になっていると思います。

 

↓「転職と副業のかけ算」でも企業にはSNSの活用が重要と書かれていました。

 

まとめ:FIRE後には趣味で起業?

FIRE後に嫌な仕事を続ける理由はないのでそれはさっさとリタイアすべきですが、趣味だけの人生では飽きるかもしれません。

お金にはならなくても達成感の得られる仕事というものがあれば、それは魅力的です。

 

現代は起業することは簡単になっており、決め手は始める覚悟となっています。

収支が0でも問題ない企業はノーリスクなので、FIRE後の人生を充実させるために試してみるのはアリだと思うに至りました。

 

【本書から得たFIREへの教訓】

  • 市場原理では導き出されない少数派のための仕事は楽しいかもしれない
  • リスクはほぼないので、達成感を得るために起業してみるのはアリ

 

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