働いていると漠然と不安を感じています。
失敗するんじゃないか、そしたら怒られるんじゃないか、と。
失敗したことはほとんどありませんし、会社で怒られたこともないのに不思議なものです。
不安により健康を損ないそうなため、瞑想やマインドフルネスについて書かれた本をいくつか読みました。
そして生きている限り呼吸を止め続けられないのと同じように、不安は消すことができないということを学びました。
しかし不安を感じた際に、病気になってしまうのか、受け流せるのかといった違いはあります。
マインドフルネスについて踏み込んで知りたかったため「頭をからっぽにするレッスン」を読んで今回記事にしました。
マインドフルな状態で日常を過ごせれば不安に流されることはなく、FIREした後は自然とそれが叶いそうだと感じています。
思考も感情もコントロールはできない
不安を含む感情と、思考も生きていると勝手に湧いてきます。
それをコントロールして止めることはできません。

悟りを得れば、不安も怒りも完全に消滅するのかと勘違いしていました。
しかし怒りの感情が湧いてきたときに、相手を怒鳴りつけるかどうかはコントロールの問題です。
怒りの感情が湧いていることを客観的に把握できれば、次のアクションとして怒鳴るのかそうしないのかの選択に繋がります。
マインドフルな状態にするには
- 思考と感情を、一歩下がり受け止める
- 思考と感情が浮かんでは消えていくのをただ観察する
という振る舞いが必要になります。
旧石器時代と同じような生活をしている現代の狩猟採集民族は、マインドフルな状態で生きていると書籍「最高の体調」では紹介されていました。
狩猟のときは狩猟に集中し、採集のときは採集に集中しています。
この先、獲物の数が少なくなったらどうしよう等と未来を思い悩むことはないそうです。
↓「最高の体調」を読んで書いた記事です。
何か行動しているときにそれに集中しているのは当たり前のように思われるかもしれませんが、意外と現代人は行動と心が一致していないことが多いです。
例えば家に向かって歩きながら、夕飯の献立を考えていたりしないでしょうか。
歩いているときは歩いていることに集中する、これがマインドフルな状態になります。
瞑想
本書では瞑想の目的は2つあると書かれています。
- 心を落ち着かせる
- 感情の発生理由を観察する
心を落ち着かせるだけでも価値はあります。
マッサージやアロマよりも、瞑想の方がリラックス効果が高かったという実験結果があるそうです。
しかしマインドフルな状態の感覚を掴むためには、2つめの感情の発生理由を観察することが重要になります。
観察する際の注意点は
- 感情そのものに向けて瞑想しない
- 感情に抵抗する自分の心に注目する
- 原因に対して自ら思考するのではなく、勝手に生まれるのを待つ
瞑想は、座っているだけで呼吸以外にすることが無いため、思考や感情が湧き出してもただ呼吸に集中するということが行いやすい方法になっています。
この感覚が掴めたら瞑想という手段にこだわらず、日常生活の中の行動をマインドフルな状態にしていけばよいとあります。
書籍「超悟り入門」では、この世が幻であるという理解ができたならば瞑想は不要という解説がなされていました。
言い回しは違いますが、マインドフルな状態の感覚が掴めたり悟りが得られたならば、それ以降瞑想という手段にこだわる必要はないという意味なのだと思います。
↓「超悟り入門」を読んで書いた記事です。
本書の著者は、マインドフル習得後でも、心を落ち着かせるリラックス効果があるのだから瞑想を続けると良いよと言っています。

管理人は意外とマインドフルな状態だったので、瞑想は疲れた時にマッサージ代わりにやってみようかなというところです。
マインドフルに生活する
著者は幸福とは感情ではなく、どんな感情が湧いても心地良くいられることだと言います。
これはFIRE思想に近いものだと感じます。
何かを達成したり手に入れた時のアドレナリン的幸福は、その瞬間は幸福感を得られますがすぐに消え去り、さらに欲しいと欲望が増します。
それに対して、欲望が湧いても不安が湧いても揺らぐことなく生きられるならば、それは安定した幸福であるように思います。
↓「年収90万円でハッピーライフ」の著者である大原扁理さんはきっとこれに近い生活をされていると思われ、ロールモデルとしたい方です。
コスパや時間単価、生産性といった概念に侵食されお金を生まず趣味でもないことはマルチタスク化してきていましたが、これがマインドフルな状態を遠ざけていました。
食事をするときは食事に集中する。
YouTubeを見たり、スマホをいじったりしない。
歩くときは歩くことに集中する。
音楽を聞いたり、考え事をしたりしない。
掃除するときは掃除に集中する。
風呂に入るときは風呂に集中する。
などなど
全部とは言いませんが、一部でも日常生活にマインドフルな状態を取り入れれば、不安に流されない人生が送れるのではないかと思います。
まとめ:FIRE後の生活は自然とマインドフルネス
思考や不安のような感情を消すことはできませんが、それに振り回されないようにするのがマインドフルネスです。
マインドフルな状態にするには以下が必要でした。
- 思考と感情を、一歩下がり受け止める
- 思考と感情が浮かんでは消えていくのをただ観察する
瞑想でマインドフル習得後は、日常の行動をマインドフルな状態にもっていけます。
FIREすればお金や時間に追われることはなくなります。
食事のときは食事に集中し、掃除のときは掃除に集中することが自然としやすくなるはずです。
現代人の失ってしまったマインドフルな状態をFIREによって取り戻せるのではないかと思います。



