孤独のススメ【新訳 孤独】

健康

現代人の不安の大半は人間関係によるものです。

親密な人間関係こそが幸福と言われがちですが、多様で不安定な広い人間関係に対して依存し過ぎていることがむしろ幸福を遠ざけているように感じます。

孤独のグルメは一人で過ごしているのに超楽しそうですし、孤独な時間でも幸福は得られますよね。

 

精神科医が孤独について書いた「新訳 孤独」を読んで記事にしました。

思考を柔軟にしたり、創作活動をしたりするために、孤独な時間の確保をおススメします。

 

【本書から得たFIREへの教訓】

  • 孤独な時間には価値がある
  • 人間関係への依存を減らしFIREできる心を育てる

 

孤独への評価

  • 子供はいつも友達と一緒に遊ばねばならない
  • 独りでいたいと思うのは異常

アメリカでは一般的にこのように考えられているということでしたが、日本でも同じだと思います。

 

西洋の精神科医も多くは以下のように考えています。

  • 親密な人間関係こそが幸福
  • そうでない人は病的

 

しかし、親密な人間関係だけが幸福なのか?と著者は疑問を投げかけています。

確かに人と一緒に過ごす時間は幸福ではありますが、孤独に過ごす時間も幸福となり得るだろうと。

 

管理人
管理人

管理人は人と一緒にいる時間が長くなると非常に疲弊するので、孤独な時間が幸福に繋がるということに、とても共感します。

 

書籍「デジタル・ミニマリスト」でも孤独な時間の重要性について書かれていました。

↓「デジタル・ミニマリスト」を読んで書いた記事です。

 

現代人の不安の主要因は人間関係

太古の人類は、生きていくことや生計を立てることだけで精一杯だったため、人間関係をそれほど高く評価していませでした。

ところが現代は、生きていくために必須となる他の人との関係が広がり、その人間関係は不安定となっています。

現代の人類は、人間関係に心を占領されて不安になっています。

人は一人では生きていけませんが、だからといって常に人と一緒にいなければならないという考え方は不安を助長し、行き過ぎれば不幸になるかもしれません。

孤独の時間を確保し、それに順応した方が心の安定を手に入れ幸福が近づくのではないかと思っています。

 

孤立孤独は違うため、他人から除け者にされるのは良くありません。

あくまで自分から、一人になれる時間を作るというのが大事だと考えます。

管理人
管理人

仲間と食事をするのは楽しいですが、「孤独のグルメ」な感じの

過ごし方も幸せそうだと思います。

それぞれに良さがあるよね、と

 

書籍「腸の力であなたは変わる」では、鬱などの気分障害の原因は腸の不調かもしれないと書かれていました。

気分障害だけでなく糖尿病や慢性疲労を含む現代病は、現代食が腸内の必要な細菌を殺してしまいバランスを崩してしまっていることが原因の可能性があるという興味深い内容でしたのでご参考までに。

↓「腸の力であなたは変わる」を読んで書いた記事です。

 

孤独の価値

本書に書かれていた孤独の価値の中から3つをご紹介します。

  1. 思考が柔軟になる
  2. 創作活動には必須
  3. 死別の喪失を和らげる

 

1.思考が柔軟になる

地球生命のうちで人類が著しく発展しているのは、想像力によると言われています。

未来や存在しない物を想像することで、危険を回避しさまざまなものを生み出してきました。

 

その代償として、人類の脳は現状に甘んじることに幸福を感じなくなってしまいました。

他の動物とは違い、環境に順応したことによる幸福は一瞬しか続かないのです。

 

人類の脳は新しいことを想像することを求めています。

孤独な時間は思考が柔軟になるため、想像力が上げられることに価値があります。

 

2.創作活動には必須

ニュートン、デカルト、パスカル、カント、ニーチェなど数々の偉人が孤独に過ごしていました。

科学、哲学、芸術、文学などの創作活動では他者とは異なる独創的な着想を得る必要があり、それは他人と一緒に過ごしているときには得難いです。

一般人に関係するかは微妙なところですが、創作活動をするために孤独な時間は価値があります。

 

3.死別の喪失を和らげる

大事な人の死は、心に重大なダメージを与え、そのダメージは死ぬまで引きずることもあります。

死別を忘れるために、すぐに日常生活に戻る人がいますが、心のダメージが全く回復しておらず何年たってもトラウマのように喪失感がぶり返しているというデータが本書で紹介されていました。

死別の喪失は和らげるためには、孤独の時間を作り、死を受け止めて十分に悲しむことが効果的であるそうです。

 

死別の悲しみは他人と一緒にいた方がごまかせそうなイメージでいましたが、亡くなってしまった方の代わりは他の誰にも務まらないということなのかもしれません。

孤独な時間は喪失感を埋めてくれるという、ちょっと不思議な価値でした。

 

まとめ:孤独のススメ

親密な人間関係こそが幸福と言われがちですが、孤独な時間にも価値があります。

現代人の不安の大半は人間関係によるもののため、密な人間関係を望み過ぎず、一人で過ごす時間を充実させた方が心の安定を得られるかもしれません。

 

FIREして人間関係が減ることへの不安も聞きますが、人間関係に依存していることこそが不安を引き起こしているのかもしれません。

思考を柔軟にしたり、創作活動をしたりするために、孤独な時間の確保をおススメします。

 

【本書から得たFIREへの教訓】

  • 孤独な時間には価値がある
  • 人間関係への依存を減らしFIREできる心を育てる

 

↓「デジタル・ミニマリスト」を読んで書いた記事です。

↓「腸の力であなたは変わる」を読んで書いた記事です。

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