幸福には貢献感が必要、承認欲求は無用【嫌われる勇気】

ビジネス

名著[嫌われる勇気]を読んで、サラリーマンの苦悩に対して何て染み入る内容なんだと感銘を受けました。

何故今まで読んでなかったんだろうと思いましたが、アドラー心理学的には「今読んだからこそ理解できた、ここから始まる」と考えるのでしょう。

 

[会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。]を読んで、会社が楽しくない理由と、楽しい職場とは何なのかが分かって感動しました。

その本と[嫌われる勇気]の言っていることの類似点が多いということを知り、読むに至りました。

↓[会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。]を読んで書いた記事です。

 

[嫌われる勇気]から、幸福になるには以下が必要なことを学びました。

  1. 自己受容
  2. 他者への信頼
  3. 貢献感

 

FIREして会社を辞めた後、自分の殻にこもってしまうと幸福は遠のきそうです。

仕事するかはさておき、信頼できる仲間ができるように努めていきたいと思わされる一冊でした。

詳細は本文をご覧ください。

 

【本書から得たFIREへの教訓】

  • FIREしても「ここに居て良いんだ」と思える場所に居る
  • 貢献感を得られてこそ幸福に至る

 

不安の原因は対人関係、幸福の源泉も対人関係

現代における不安の原因は対人関係に集約されます。

人里離れた山に籠ったりすれば不安の元を遠ざけられますが、今度は幸福を得られなくなります。

幸福も不幸も、対人関係の問題をなんとかせねばなりません。

 

↓不安の原因は対人関係であることはこちらの記事にも書いています。

 

管理人がFIREしたいのも、社会のサラリーマンという枠にはめられての人間関係が嫌になっていることが要因と自己分析します。

 

本書では、狭い方に逃げ込むとさらに辛くなるので、広い方へ逃げ出せとあります。

例えば、学校という枠組みから逃げて家に引きこもってしまうと、さらに辛くなってしまいます。

しかし学校を飛び出し、地域・国・世界と広い方へ逃げ出せば視野が広がり救いがあります。

管理人
管理人

FIREしてサラリーマンを辞め、どこの広い世界に飛び出すのかはよく考えてみようと思います。

 

自己肯定ではなく自己受容が必要

自立すること

自己否定は最大の不安を招きます。

大失敗をした→私なんてもうダメだ→そうだ、冥土に行こう

というのが最悪の展開です。

 

自分で自分を否定してしまうのならば、他者に頼れば良いのでしょうか?

承認欲求を得られれば一時的に心は安らぎますが、他人のための人生を歩いてしまうことになります。

承認欲求で幸福を得られたとしても、自由がないのです。

 

学校や会社では、他者からの評価に怯えながら生きているため、閉塞感から死んだ目をした人たちが量産されていますよね。

 

自分で自分を受け入れるのが幸福への第一歩です。

自己肯定ではなく、自己受容です。

 

自己肯定は本当の自分はもっとできるはずだと思うので一見ポジティブのようですが、今の自分を否定してしまっています。

今の自分をそのままで良いと受け入れること、それが自己受容です。

 

自分で自分を受け入れられれば、他者に依存することなく自立した人生を歩めるようになります。

 

社会と調和して暮らせること

ありのままの自分を受け入れた、他人なんてもう関係ないわ、どんだけ迷惑かけようとやりたいようにやってやる。。。。

もちろん、これはダメです。

人間の脳は一人好き勝手に生きて幸福を感じられるようにはできていないようです。

 

他人や社会の言いなりになるということではありません。

自立していながら、社会の中に自分が調和することが大事になります。

管理人
管理人

人の顔色ばかりうかがって生きてきた管理人には、すでに難しい行動となってきました。

 

信用ではなく信頼できる仲間

信用とは条件付きで相手を信じることです。

土地を担保にお金を貸す、みたいな。

 

信用とは相手そのものを信じることです。

返してくれると思うから無担保でお金を貸すよ、みたいな。

 

詐欺師にお金貸してしまったら返ってこないですよね。

全ての人間を信頼しましょうなんて道徳的なことは言われていません。

ダメな人間とは縁を切るべきです。

 

大事なのは、信頼できる仲間がいることです。

 

資本主義はお金を増やすことのみを追求する仕組みとなっており、人間に競争するように働きかけてきます。

競争に身をおけば誰かの勝ちは自分の負け、周りの人間を仲間だと思い信用することなど簡単には叶いません

こりゃ現代人の精神が疲弊するわけですね。

 

↓資本主義はなんかおかしいぞというのは以下の記事でも書いています。

 

競争するのではなく、目的に向かって協力する。

信頼できる人たちのいる環境に辿り着ければ素晴らしいですね。

 

「僕はここにいたい。僕はここにいてもいいんだ!」

管理人
管理人

おめでとう。おめでとう。

TV版エヴァンゲリオンの最終話はまさにこれですね。

 

貢献感を持てると幸福

信頼できる仲間ができて最終回な感じですが、アディショナル・アドラーが最後に控えていました(←そんな言葉ありません)

 

幸福になるためには、誰かに貢献できていると自分で思えることが必要です。

 

承認欲求とは異なり、他者から認められる必要はありません。

感謝の言葉や態度を示してもらう必要もありません。

 

自分が貢献できていると思えれば、それで良いのです。それが貢献感だそうです。

 

管理人
管理人

動物を飼うのはこれに近しい感情なのかもしれません。

動物はありがとうとは言ってきませんが、人間側の解釈で喜んでもらえているに違いないと思うので。

 

  • 自己受容がなければ、承認欲求になってしまします。
  • 信頼が無ければ、見返りを求めてしまいます。
  • 自己受容と信頼を持ち、尽くすことで自身の中で貢献感を得られる。

 

管理人
管理人

いやはや、これは一朝一夕で辿りつける境地ではないですね。

今の年齢の半分の年月を要すると本書には書かれていました。

道を踏み外さぬよう、一歩ずつ進んでいきたいと思います。

 

まとめ:幸福には貢献感が必要

不安を取り除くのにも、幸福になるためにも対人関係がキーになっています。

承認欲求に支配され他人のための人生にしないために、自己受容が必要でした。

競争の価値観から抜け出し、信頼できる仲間ができることが重要です。

そうすれば、誰に言われるでもなく自身の中で貢献感を得られ幸福になるということでした。

 

FIREした後、自分の殻にこもってしまうと幸福は遠のきそうです。

仕事するかはさておき、信頼できる仲間ができるように努めていきたいと思わされる一冊でした。

 

【本書から得たFIREへの教訓】

  • FIREしても「ここに居て良いんだ」と思える場所に居る
  • 貢献感を得られてこそ幸福に至る

 

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