読んだ本のご紹介、兼個人用の備忘録です。
金融、健康、思想、ビジネスとジャンルを振り分けて、合計19冊になります。
金融
金融に関する本です。
情報を正しく選択するための認知バイアス事典
人間は多くの判断を直観に頼っていますが、バイアスがかかりまくって世界をとらえているということは知っておくべき事項だと思います。
どんなバイアスがあるかがまとめられており、とてもためになる本でした。
様々なバイアスがかかることは人間の脳の仕組み上おそらく避けられないため、数値を適切に読み取り公正な判断を行えるようになりたいところです。
賢いはずのあなたが、なぜお金で失敗するのか
大半の人間が「自分は平均よりも優れている」と感じているという研究結果があります。
人間はこのように楽天的なので生きていけるわけですが、投資において自信過剰なのは致命傷になる恐れがあると書かれています。
株式投資において企業の業績や株価の動きを学ぶことは大事だとは思いますが、分かったと思って大きな賭けに出るのを自制できるように常に記憶にとどめておかねばと思いました。
脱資本主義宣言
資本主義とは、カネを使わずに自分自身や家族や隣近所でやっていたことを、カネを払って誰かにやってもらう方がGDPが増えて良いことだととらえる仕組みになっています。
モノカルチャー化してカネに依存させられており、これが幸福につながっているのかは個人的には怪しんでいるところです。
FIRE生活は資本主義社会が崩壊すると終了してしまうのですが、資本主義が良い制度なのか、自分が死ぬまで持続可能なのかは信じきれないので、暇な時間を使って学んでいきたいジャンルです。
世界のエリート投資家は何を考えているのか
最後に載っている山崎元さんの解説から読むべき本です。
本書の前半ではパッシブなインデックス投資で市場平均を狙うのが合理的だと書かれているのに、後半ではバフェットのように市場平均に勝ち続ける投資家がおり、一部の大金持ちしか買えない投資商品があるといった胡散くさい話が出てきます。
この本の真偽は分かりませんが、少なくとも詐欺師ならこの本のストリー展開で9割の真実に1割の嘘を交えてインチキ商品を売ってくるのだろうなという仮想訓練になります。
超・株式投資
カタカナ言葉が多くて理解できませんでした。
私の興味のないジャンルだということは分かりました。
健康
健康に関する本です。
ハーバード医学教授が教える 健康の正解
多くの健康に関する論文から、健康に良い可能性の高いことを抽出してくれている本です。
早歩きなどの軽度の運動、ナッツ、瞑想が健康に良いというのは他の本でも見ていましたが、コーヒーが健康に良い理由の考察はこの本で知りました。
健康に良いかどうかは長期間の人体実験の結果を待たないといけないため今後結論が変わってしまう可能性はあると思いますが、この本の内容は現時点では信憑性の高いものと感じました。
繊細な人が快適に暮らすための習慣
自分はどうやら繊細さん(HSP)ではないようだと分かりました。
HSPの症状で悩んでいる方にはいい本なのかもしれません。(興味が薄れてしまったので判別できず)
筋トレが最強のソリューションである
筋トレいいかもというテンションを上げてくれますが、文字量は驚くほど少ないです(笑)
科学的に筋トレに関して書かれた本は別に読みたいと思います。
図解 自律神経の話
90年代のテレビとかでやっていたような内容が載っていますが、最近の研究論文を参照して書かれた本と内容が食い違うことが多く、この本を信じて良いのか判断がつきませんでした。
自律神経の本ではないですが「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」とかを読んだ方が価値が高いと思います。
思想
思想に関する本です。
声優、東大に行く
幽遊白書の浦飯幽助役などの声優・佐々木望さんが仕事をしながら東大に受かって卒業するまでを書かれた本で、大変面白かったです。
「それを勉強してなんの役に立つの?」と聞かれるけれど、興味があるからやっていると書かれていたのは心動かされました。
本にするには売れる必要があり、東大というビックキーワードを軸にした構成とはなっていますが、何歳になっても学ぶって楽しいよねということを思いださせてくれる刺激的な良書でした。
読了直後は私も大学入りなおそうかなと感化されましたが、年間50万円以上のお金を払って大学に行かずとも、本や論文を読んだり数万円で大学の授業だけ受けることも可能なので、そこは冷静に考えようと思っています。
人間関係を半分降りる
「生きることは素晴らしい」と毎日のように聞かされるが、不安と恐怖でいっぱいのときにそんなこと聞かされると絶望が増すと書かれており、共感しました。
個人主義とは、自分勝手(=利己主義)のことではないというのもうまく言葉にしてくれた感を得ました。
他人に迷惑をかけるべきではないと思いますが、サラリーマンのような組織が嫌で早期リタイアするというのは自分勝手には当てはまらないなと、この本の内容からは飛躍しますが自身の状況に照らして思いました。
人生がときめく片づけの魔法
正直に書くと読む前は、ときめくって何だよと小バカにしてスルーしていました。
片付けに関して書かれた本ですが、物を残すかどうかを金額や誰にもらったかではなく自身の価値観(ときめき)を軸に考えましょうとあり、思想に関する内容であったと感じました。
この価値基準は物を捨てるときだけではなく、FIREしたあと人生の時間を何に使うのかの判断にも応用が利きそうです。
ぜんぶ、すてれば
昨今SNSを見るのを辞めようとかデジタルデトックスとか言われていますが、この本ではスマホだけではなく新聞も不要と書かれているのが興味深いです。
これは他の本に載っていた内容かもしれませんが、新聞くらいの文字量では読んでも知識として身につかないという研究結果がありました。(SNSの情報は短すぎて論外)
FIREして本をがっつり読む時間が取れるようになり、SNSやネットは面白い本を探す以上の情報取得には利用しなくなってきています。
情報密度の薄れた2次情報を読む時間があったら、1次情報である本を読む時間にあてた方が有意義だなと。
スマホはいずれ手放したいと画策中です。ただ音楽プレイヤーとしてのiPodは必須なので悩ましいところ。
加速する社会
「自由に使える時間がいくらあっても、期限の迫った物事を優先してしまい本当に重要だと思っていることを実行するに至らない」と書かれていたのに共感します。
サラリーマンをしているときは会社の仕事に追われて抜け出す術を見つけられませんでしたが、FIREしたので人生の時間の使い方を改めたいと思います。
この本は、文体がまどろっこしくて読んでいて眠くなるのが勿体なかったです。(そのため大半の章を読んでいないです)
ビジネス
ビジネスに関する本です。
サラリーマンを辞めて、今は働く気も起きていないのでビジネス関連の書籍は興味が薄れたバイアスがかかったうえでの感想になります。
FIREする前に読んでいたら面白く感じていた可能性はあります。
こうして社員は、やる気を失っていく
「負荷をかけた方が人は育つ」と能力を超えた仕事ばかりを振られて失敗が続き、自身を失い無気力になるとあったのは興味深かったです。
ウェブはグループで進化する
人の思想を変えるには、先に行動を変えてしまう方が簡単といのが興味深いです。
この特性を企業に悪用されて世の中にはワナが張られているような感があります。(この本でそのように書かれているわけではないです)
拝啓人事部長殿
トヨタからサイボウズへ転職して人事の仕事をしている方が、日本企業の人事制度の歴史を振り返って今の人事制度の在り方について書かれた本です。
日本の正社員は昔労働組合が平等を勝ち取ったので全員に出世の可能性が与えられているが、上位職が詰まっていて大半の人間が出世レースから脱落するにもかかわらず会社に無限の忠誠を求められていることに歪みがある。
サービスデザイン思考
私は、過去に読んだ本でだいたい知っていることが書かれていましたが、内容自体は良かったと思います。
イノベーションとは凄い技術を生み出すことではなく、文化を作ることだというのは興味深い点でした。
アジャイル仕事術
ソフトウェア開発のアジャイル手法を汎化して広く仕事に用いるということ自体は有用な感じがしています。
ただこの本の内容を読んでもしっくりとは来ませんでした。
他の本へのリンク
本を読んで書いた記事の一覧です。