読んだ本のご紹介、兼個人用の備忘録です。
「限りある時間の使い方」はFIRE目指していてもそうでなくても、人生を豊かにするために読んでおいて損のない内容だったと感じました。
「精神科医が見つけた3つの幸福」はその次点。
経済学、特に人間心理からでる行動に興味が湧いているので「行動ファイナンス入門」は興味深い内容でした。
このジャンルの本をもっと読み進めてみようかなと考え中。
「22世紀の民主主義」は読み物として面白いって感じました。
これら合わせて、15冊のご紹介になります。
思想
限りある時間の使い方
仕事の生産性をあげても仕事の量が増えるだけで、本当にやりたいことを実行するときは訪れないという話にハッとします。
残りの寿命は有限であるから、やりきれない事は多々出るという一種あきらめの境地で、やりたい事を取捨選択していかねばと痛感。
仕事に一生懸命な人ほど読んでみる価値のある本だと思います。
なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか
リベラル派も保守派も分断を作り出して票(人)を囲い込む作業に精を出しているというお話です。
特定のイデオロギーをもった集会に参加した人に対して、本人に悟られることなくスマホの広告を誘導しているという(アメリカの)事態は恐ろしさを覚えます。
あした死ぬかもよ?
FIREしたのは明日死んでも後悔の無いようにという根底思想があってなので、今の私だとこの本を読んでもそうですね、くらいの感想。
FIREを目指し始める前に読んでいたら、違う感想になっていたかも。
金融
行動ファイナンス入門
株式と債券を比べるとハイリスク・ハイリターンが成り立っているが、株式内だとハイリスクが低リターンになっているということが興味深かったです。
株価が上がっているからこの後に高値で売り逃げられるだろうと企業の中身を見ずに買う人が多く、合理的経済人と現実の人間はかなり異なるというお話。(だからバブル崩壊を繰り返す)
株式投資を始めて人間の行動特性に興味が湧いているので、大変面白い本でした。
株式投資の未来
成長企業の株式は成長する見込みを織り込んだ株価になっているため、投資リターンは安定企業より低いことがあるという内容が興味深かったです。
(上記の行動ファイナンス入門と合わせて読むと、双補完された感じ)
短期投資家は悪材料が出たときに適正水準を突き抜けて株価を下落させるので、そのタイミングが長期投資家にとって僥倖(本文でこんな書き方はされていませんが)
財務3表実践活用法
財務3表から会社をどのように見定めるかの内容が興味深かったです。
- ROEは、事業という金融商品の利率
- PLの利益には作成者の意図が含まれるが、CSのキャシュは嘘をつけない
- 利益がでているのに、営業キャッシュフローがマイナスな会社は詳細を要確認
東大卒医師が実践する株式より有利な科学的トレード法
カタカナ用語の説明が頭に入ってこず、私には興味のもてない内容でした。
健康
精神科医が見つけた 3つの幸福
幸福感への影響力は、健康>人間関係>お金 の順番ということです。
お金持ちでも仕事ばかり優先して、病気になったり家族と仲が悪かったりして幸せそうには思えないのはそのため。
資本主義社会なので健康に生きるためにはある程度のお金が必要となりますが、いつのまにか健康を犠牲にしてお金稼ぎに走ってしまいがちなので気を付けないといかんですね。
自殺論
どのような状況の人が自殺をしてしまっているのかという研究テーマは興味深いものでした。
が、文体がまどろっこしく感じられてかなり読み飛ばして読了としてしまいました。
『神経衰弱と社会的自殺率に相関がない』とか気になるデータではあります。
ビジネス
22世紀の民主主義
読み物として面白い本でした。
若者も選挙に行けと言われているけれど、少数意見が通らないルールになっている以上、投票しても不満のガス抜きくらいにしかならない。ルール自体を変えないと、という論調が私の好みに合いました。(すごく炎上しそうですが)
本書で提案されている事柄には流石にやり過ぎでは?ということもありますが、発想は興味深く。
なめらかな社会とその敵
権力者が組織的に要請されるのは、権力者が権力を行使したいからではなく、他の人が権力者を通して権力を行使したいためということが興味深かったです。
あと哲学者の言葉『政治とは敵と味方を区別すること』に、歴史を振り返ってそうだなと感じました。
キャリアをつくる独学力
日本の企業の多くは「安心社会」なので、メンバーの結束と秩序維持が重要。たえざる人間接触が必要で、出張や会議が多くなり生産性は低下するということでした。
Japan as No.1の時代はこれがハマっていたわけでメリットもあるのですが、グローバルで変化が著しく早い現在においては危機的状況に思えます。
所属する組織を変えるのは容易ではないので、独力でなんとかできるよう自分を変えた方がまだ生存確率は高そうに感じます。
コトラーのマーケティング5.0
あまり私の琴線に触れる内容ではなかったのですが、[取り残されることへの不安(FOMO)がつきまとい購入決定や人生の優先事項を左右する]というのは記憶に残っています。
学習
君は誰と生きるか
多くの人が出会いを求めすぎだが、与えてもらうことばかり考えていないか?優秀な人はそんな人に構っている暇はないし、クレクレ房ばかり集まっても不毛という感じに把握(本書内でこんな書き方はされていない)
『ある人物のエッセンスを本気で学ぶことを目的とすれば、話を聞きに行くことより、本を読みこむことの方が一番深く学びを得ることができる』と書かれていたのには、確かに!と納得。
人生やらなくていいリスト
著者の経験ベースで書いてくれているのだけど、成功事例が自慢のように見えてしまいモヤモヤ感がありました。(私が穿った目でみてしまっているだけかも)
他の本へのリンク
本を読んで書いた記事の一覧です。