家畜の肉が健康に悪い理由【書評:SWITCH オートファジーで手に入れる究極の健康長寿】

健康

人体の仕組みは狩猟採集をしていた旧石器時代から変わっていないという話が健康本では度々でてきます。

旧石器時代に動物の肉を食べていたにも関わらず、現代人は肉を食べるとガンや脳卒中のリスクが高まるというデーが出ているのがなぜなのか疑問に思っていました。

「SWITCH オートファジーで手に入れる究極の健康長寿」を読んで、動物の肉全般が悪いのではなく家畜の育て方による影響なのかと合点がいったので記事にしました。

空腹時間を作ることでオートファジーがオンになり、体内の不要物が取り除かれて体調が整うということも書いています。

 

【本書から得たFIREへの教訓】

  • 不健康な食事で育った家畜の肉は極力食べない
  • 食事をとらない時間と期間を作って体内の正常化

 

現代人はタンパク質を摂り過ぎ

人工化合物、精製された炭水化物、砂糖、塩など健康に悪い食品は多々ありますが、1つに絞るとしたら

乳製品と動物性タンパク質の過剰摂取がもっとも問題

と著者は言っています。

 

1日に食べて良いタンパク質の量は、体重1キログラムに付き0.75gまでだそうです。

体重が60kgの人なら1日45gまでになります。

これは肉の量では無くて、植物性も含めたタンパク質の上限です。

動物性たんぱく質(魚除く)は1週間で227g以下(1日あたり32g)が上限です。

 

旧石器時代の食事に合わせる

人体は狩猟採集をしていた旧石器時代から変わっていないという話が健康本では度々でてきます。

その頃の食生活に最適化するように人体の仕組みはできています。

 

オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は体内で生成できないため食事が必須なのですが、現代はその比率が崩れてしまい死亡リスクを高めています。

旧石器時代のオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の比率は、2:1から1:1でした。

現代は20:1と、オメガ6脂肪酸の摂取が圧倒的に多いです。

  • オメガ6脂肪酸を含む食品
    • 植物油、これらの油を含む加工食品、ナッツ類
  • オメガ3脂肪酸を含む食品
    • 魚、濃い緑色の野菜、放牧飼育の肉

 

管理人
管理人

ナッツはかなり食べても健康に問題ないイメージを持っていたので意外でした。

ちなみに、植物油に水素を付加した人工油であるトランス脂肪酸は論外に健康に害悪です。

 

↓書籍「最高の体調」でもトランス脂肪酸の悪さが書かれていました。

 

健康のために比率を増やすべきオメガ3脂肪酸を多く含む食材として、魚と野菜が出てくるのは想像できても、肉が出てきたのは意外ではないでしょうか。

 

動物の肉(魚以外)が健康に悪いという文献は多くあります。

(加工肉はそれにも増して悪いです)

↓多くの論文を読んで結果がまとめられている書籍「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」で、動物の肉の摂取が増えると大腸がんや脳卒中のリスクを上げると載っていました。

 

しかし放牧飼育の動物は家畜と比べて、オメガ3脂肪酸が多いです。

さらに飽和脂肪酸が少なく一価不飽和脂肪酸が多く健康に良いです。

 

↓書籍「腸の力であなたは変わる」では草を食べて育った動物の肉はオメガ3脂肪酸を多く含んでいるため腸に良いと書かれていました。

 

旧石器時代も動物の肉は食べていたはずで、それが何故現代人の健康を害するのか不思議に思っていたのですが、

不健康な食事を与えられている家畜の肉は人間の健康にも悪い

という考えてみれば当たり前の理由で合点がいきました。

 

健康のために人間が、人工化合物や炭水化物を取り過ぎないようにしていても、家畜がそれらを食べていたら肉の摂取で間接的に取り込んでしまうと考えると自然の摂理な気がします。

 

管理人
管理人

放牧飼育の肉なら食べてよしということになるのですが、実際にそれを見分けて買うのは困難ですよね。

私は魚を中心の食生活に変えて、肉は深く考えずにたまに食べるくらいにしようと思います(加工肉は食べません)。

 

1日のカロリー摂取量

狩猟採集の生活様式ではないですが、昔の沖縄の人は人生の97%の期間を体に障害のない状態で過ごせていたとあります。

本土に移住すると健康を害していたので遺伝の影響ではなく生活習慣の効果だと推測されます。

かなり健康寿命が長く、私にとっては理想的です。

 

そんな当時の沖縄の人の1日のカロリー摂取量は約1,780カロリーだったそうです。

炭水化物を減らし、タンパク質を減らし一体何を食べれば良いんだと思われるかもしれませんが、そもそも現代人は食べ物を食べ過ぎているということなのでしょう。

人体は毎日満腹まで食事をして健康を維持できるような仕組みにはなっていないようです。

 

1日の糖の摂取量

総糖質から食物繊維を抜いた量の1日の上限は50グラム以下、理想的には20g以下とありました。

できあいの食品を食べていたら簡単に超えそうなので、健康になるのはなかなか大変です。

 

オートファジーをオンにする

ここまで何を食べないようにするかという話を見てきましたが、食べない期間を作ることも健康に繋がると書かれていました。

 

体内の不要な細胞を掃除する機能がオートファジーです。

ダメになった組織を分解することで体内が正常に維持されます。

空腹時にオートファジーがオンになるのですが、現代人には空腹の時間がありません。

1日の中に16時間程度の食事をとらない時間を確保することで健康な状態が保たれます。

 

オートファジーがオンになる時期と通常の生活を送る時期の比率は2:1が良いそうです。

著者のお勧めは8ヶ月間16時間断食の生活を送った、次の4ヶ月間は通常の食生活をすることとありました。

管理人
管理人

私は、朝食を無くして16時間断食を実施しています。

オンとオフの期間の切り替えが必要なのかどうかは他の書籍も読んで検討します。

↓朝食不要と書かれた「空腹はなぜいいか?」を読んで書いた記事です。

 

まとめ:家畜の肉が健康に悪い理由

家畜の肉が健康に悪いのは、不健康な餌を与えられているためでした。

オメガ3脂肪酸を多く摂取する必要があるため、放牧飼育の肉か魚を多めに食べると健康に繋がるはずです。

ただタンパク質の取り過ぎは健康に悪いため、1日に摂取するのは体重1キログラムに付き0.75gまでが良いとありました。

 

炭水化物も少し、たんぱく質も少しで食べるものがなくなりそうですが、そもそも現代人は食べ過ぎなので朝食を抜いて丁度良いという感じでした。

空腹時間を作ることでオートファジーがオンになり体内の不要物が取り除かれて体調が整います。

 

オートファジーのオンオフの期間をSWITCHするかどうかは、別の書籍も読んでから検討します。

【本書から得たFIREへの教訓】

  • 不健康な食事で育った家畜の肉は極力食べない
  • 食事をとらない時間と期間を作って体内の正常化

 

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