目標とするアセットアロケーションの日本株比率を下げました。
円建てで保有する資産の割合は下げたくなく、とはいえ日本株を減らした分だけ現金(円)比率を高めるのも芳しくなく、J-REITを組み入れるという選択をしました。
目標には組み入れましたがJ-REITは現状割高のため、購入タイミングは時期をはかります。
本記事では、J-REITに関して調べたことをまとめました。
変更前の目標アセットアロケーション
目標とする資産のアセットアロケーションは以下のグラフの比率としていました。
- リスク資産の比率は総資産の6割まで
- 日本資産と外国資産は5:5
- リスク資産は株式(インデックスファンド)のみ
上記の条件を設定し、円(現金):日本株:外国=40:12:48というアセットアロケーションを目標としていました。
詳細は「保有資産の心地よいアセットアロケーションを探る」の記事をご参照ください。
アセットアロケーションを変更する理由
リスク資産の4%を生活費として使っても資産が減らないことを前提としてFIRE(経済的自由を得て、早期退職)を目指しています。
厳密には外国株式として購入しているインデックスファンドの期待リターンは8%(税引き後6.4%)と見込んでいるのですが、安全係数を加味して4%を使って良いという考えを元にしています。
4%ルールの考察は「FIREの4%ルールを日本で暮らす場合に当てはめ考察」の記事で行っていますので、ご参照ください。
日本株式のインデックスファンドから4%のリターンを期待できるかというと、難しいと予想します。
コロナ禍前なら、バブル崩壊で株価が停滞したまま膠着し、それからじわじわと株価を上げることもあったため、ドルコスト平均法で買って行けばどこかのタイミングではリターンが良くなることがありそうと思えていました。
ただコロナ禍の金余りの影響か日本の株価がバルブ前に戻り、今を最高値にしてまた20年以上株価が低迷停滞してしまう可能性があります。
(逆に上がる可能性もまだ捨てきっていないため、保有割合を0にはしません。)
変更前のアセットアロケーションを設定する時も同じように考えて日本株の比率を下げてはいたのですが、総資産の12%はまだ多いという感覚に変わってきました。

感覚の変化に応じて目標を変更できるのは、アセットアロケーション完成までに時間をかけているドルコスト平均法のメリットだと思います。
それならば日本株は不要という考え方もありますが、総資産の半分は円建ての資産で持っておきたいため、半分現金(円)なのはこれもまた微妙というところです。
コロナ禍でどこの国もお金を発行しすぎているため、円の価値が落ちる(高インフレになる)懸念があります。
日本はデフレから脱却できずに苦しんでいるのでインフレを懸念するのは時期尚早かもしれませんが、それでも円(現金)の比率が高すぎる状態にはリスクを感じます。
日本株価の値上がりが期待できないなら、高配当株にするか?
日本の株価が上がることに期待できなくとも配当はでるため、安定して配当を出している高配当株を取り入れるということが考えられます。
ただ日本の高配当株インデックスファンドは良い商品がないため、個別株を自分で選定して分散購入していくことになります。
これは手間がインデックスファンドと比べて大きくかかりますし、現在の管理人の投資知識レベルで手を出して利益をだしていけるのか怪しいという問題もあります。
将来的にポートフォリオに組み込んでいくかもしれませんが、少なくも現段階では高配当株を買うくらいならば株価の上昇を狙ってインデックスファンドを買う方が管理人にとっては筋が良いと考えています。
高配当株に関しては以下の動画が参考になります。
そこで目標アセットアロケーションに、株式ではなく日本不動産(J-REIT)を加えることで、日本株の比率を下げることとしました。
日本不動産(J-REIT)の追加
「株式投資信託以外の資産を何故持たないのか~REITは追加するかも」の記事で触れたように、REIT(不動産投資信託)はアセットアロケーションの候補として最後まで残っていました。
日本は高層マンションが増える等で住む家が増えているにもかかわらず、人口は減っています。
日本全体でみたら不動産の価格は下落していくことはほぼ間違いないと想定されます。
それに対して不動産の賃貸料は、落ちていくかもしれませんがそのスピードは緩やかで、賃貸料がもらえるとリターンが確定するため、不動産の売買益を狙うのとは趣が異なります。
個別の家を不動産用に購入するのは大金と目利き力を必要とするため、管理人はリスクが大きすぎて手が出ません。
個社の不動産投資信託も、個別株を買うのと同じようなことなので管理人の趣向にはあいません。
それらに対して、東証REIT指数に連動したインデックス不動産投資信託ならば今までの管理人の投資方針と合致しており良いと感じています。
投資信託かETFか
J-REITの投資信託とETFの違いは以下のブログを参考にしました。
日本株は値上がり益を狙っているため配当再投資の効率が良い投資信託で行っていますが、J-REITは家賃収入を源泉とする配当を狙っているためETFの方が適していそうだと考えています。
J-REITの説明と手数料の安いファンドに関しては以下の動画が参考になりました。
変更後の目標アセットアロケーション
J-REITを追加して条件を以下に変更して目標とするアセットアロケーションを更新しました。
- リスク資産の比率は総資産の6割まで(変更なし)
- 日本資産と外国資産は5:5(変更なし)
- リスク資産は株式(インデックスファンド)と日本不動産(J-REIT)を3%
割合は上のグラフのようになりました。
J-REITはドルコスト平均法では買わない
目標アセットアロケーションにJ-REITを追加しましたが、ドルコスト平均法では買っていきません。
価格が右肩上がりに増えていくことを期待し売却益を狙う場合にはドルコスト平均法が適していますが、J-REITは賃貸料を源泉とする配当を狙うもののため、どれだけ安く変えるかが勝負になります。
ちなみに、高配当株を買う場合も同じ原理になります。
日本株と外国株はそれぞれ全資産の7%、50%に到達するまでドルコスト平均法で買い増していくのに対して、J-REITはリターンのうまみが出てくる価格に落ちるまで待ちます。
リターンが上がったらJ-REITのタイミング買いをしようと考えていますが、リターンの%は別途検討します。
J-REITを目標アセットアロケーションに組み入れましたが、高値圏から動かなければその期間ずっと買わないで待つことになることもあり得ます。
まとめ:アセットアロケーションは日本株を減らしJ-REIT追加
目標とするアセットアロケーションの日本株比率を下げました。
円建てで保有する資産の割合は下げたくなかったため、J-REITを組み入れました。
目標には組み入れましたがJ-REITは現状利率が低く高値圏であるように感じるため、価格が落ちて利率が良くなるまで購入は保留します。
日本株の比率は落としたものの目標割合にはまだ達していないため、少額をドルコスト平均法により外国株と共に毎月買い増しを淡々と継続します。
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